静岡大学防災総合センター教授 小山真人
(2011年10月16日:記、11月6日:解説資料追加、2012年1月9日:内容更新および浜松での講演資料追加、2月18日:内容更新および5月の地球惑星科学連合学会での発表予稿追加)
静岡県(主に東部)の地上放射線マップ(Google Map)(随時更新中)
地球惑星科学連合2012年大会予稿(2012年5月講演予定、本ページおよび下記の浜松での講演資料の詳しい解説となっています)
静岡県の放射線量分布と汚染状況(2012年1月8日浜松での講演資料 PDFファイル)
(旧版)詳しい解説資料と各地域の拡大表示(2011年11月6日 PDFファイル)
以下はGoogleMapから切り取った画像です。最新版ならびに特定地域の拡大表示は上記リンク先を見てください。
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単位はマイクロSv毎時
簡単な解説(詳しい解説は上記リンク先を参照):
シンチレーションカウンタによる静岡県(主に東部)の地上線量測定マップです(随時更新中)。単位:μSv/h、測定装置:クリアパルスA2700(ごく一部はDoseRAE2)、すべて草地上1mで1分程度測定(測定にあたっては最小桁の数値を2捨3入して0.005刻みに丸めた)。測定者はusa_hakase(静岡大学小山研究室)。シンボルの凡例を上に示す。
0.08等値線の中では軒下や排水路の汚泥、0.06等値線の中では濃縮が起きやすい動植物や焼却灰などへの注意がとくに必要と思います。つまり、放射線リスクに対する、一種の「ハザードマップ」として使ってもらえれば幸いです。実際に0.08等値線の中では、局部的に0.1マイクロSv/hを越える地点(赤バルーン、地上1m)を何箇所かで見つけています。東京都区内の汚染に匹敵する場所ですので、よく探せば、さらに濃縮した場所が発見されると思います。
静岡県中部の富士川以西の多くの地点で0.06を超えているのは、地質の違い(主としてKの含有量の差)がもたらす自然放射線量の差によるものと考えています。これは日本地質学会の自然放射線量マップなどから明らかです。
一方、富士箱根伊豆地域は、カリウム含有量の低い火山岩類の分布域であり、自然放射線マップ上で濃紺で塗りつぶされているように、本来はすべて0.03かそれ以下の場所です。よって、伊東〜小田原地域の線量が周囲より高いのは、残念ながら福島原発に由来する放射性微粒子が降下したためと考えられます。
線量の高い場所が、地形に依存して分布する傾向が読み取れます。相模湾に面した、やや標高の高い部分で線量が高くなっています。一方、分水嶺の西側で線量は急に低下します。こうした傾向は、放射性微粒子を含んだ風が相模湾側から吹きつけ、地形に沿ってやや上昇することで降雨が生じ、降雨とともに微粒子が落下したことで説明可能です。