明治三陸地震津波から110年を迎える今年は、歴史地震研究会は岩手県大船渡市のご協力を得て2006年9月15日(金)〜17日(日)に研究会を実施する運びとなりました。
16日(土)午後には、【三陸の津波と防災】と題して、三陸の歴史上の津波と防災対策、およびインド洋大津波などについての公開フォーラムを催します。また、野外見学会では、大船渡市周辺における明治29年(1896年)と昭和8年(1933年)の二度の三陸地震津波の現場をめぐります。
主催: 歴史地震研究会・大船渡市
会場: 大船渡プラザホテル
・研究発表会・公開フォーラム・総会 2階「飛翔の間」
・懇親会 2階「鳳凰の間」
・野外見学会 玄関前出発
(場所と連絡先)
〒022-0002 大船渡市大船渡字茶屋前34-5 (JR大船渡駅から徒歩5分)
TEL 0192-26-3131
日程: 2006年9月15日(金)〜17日(日)
9月15日(金)研究発表会一日目・懇親会
09:00〜12:00 研究発表会(口頭発表)
13:00〜13:30 研究発表会(ポスター発表)
13:30〜17:00 研究発表会(口頭発表)
18:30〜21:00 懇親会
9月16日(土)研究発表会二日目・公開フォーラム・総会
09:15〜12:00 研究発表会(口頭発表)
13:00〜16:00 公開フォーラム【三陸の津波と防災】
16:30〜18:00 歴史地震研究会総会
9月17日(日)野外見学会
08:30 集合 15:30 解散(一ノ関駅東口)
研究発表会について:
9月15日 09:30〜17:00、16日 09:15〜12:00
会場:大船渡プラザホテル2階「飛翔の間」
参加登録:会場前で受け付けます。参加費は2,000円(予稿集代含む)です。
33件(口頭32件、ポスター1件)の発表が予定されています。
9月15日(金)研究発表会1日目・懇親会
09:30〜12:00 研究発表会 座長:植竹富一・松浦律子
1. 都司嘉宣
大阪府における宝永地震(1707)、および安政南海地震(1854)の詳細震度分布
2. 黒崎ひろみ・中野 晋・小川宏樹・大谷 寛・大奈 健・川田一昭・村上仁士
体験談に基づく昭和南海地震の震度評価とその性別や年齢による違い
3. 松浦律子・中村 操・唐鎌郁夫
江戸時代の歴史地震の震源域・規模の再検討作業― 飛越地震など8地震について ―
4. 小松原琢・西山昭仁
寛文二年近江・若狭地震における都市被災地区の歴史地理的沿革
5. 武村雅之
震度データから歴史地震の震源過程を考える
6. 中村亮一・八代和彦・植竹富一
震度データを用いた震源深さの決定の可能性 ― 三次元減衰構造を用いた検討 ―
7. 中村亮一・植竹富一・佐竹健治・遠田晋次・宇佐美龍夫・島崎邦彦・渡辺 健
関東地域の異常震域現象と三次元減衰構造― 1855年の安政江戸地震の震源深さの解釈 ―
8. 植竹富一・野田厚子
1933年昭和三陸地震による関東平野の長周期地震動
9. 中村 操・古村孝志・早川俊彦・馬場俊孝
東南海地震・南海地震の関東での揺れの再現
12:00〜13:00 昼休み
13:00〜13:30 ポスター発表
10. 澤井祐紀・宍倉正展・岡村行信・松浦旅人・Than Tin Aung・小松原純子・藤井雄士郎
堆積物から復元した宮城県中南部における貞観津波の浸水域
13:30〜17:00 研究発表会 座長:今村文彦・西山昭仁・都司嘉宣
11. 渡邊偉夫
日本近海における津波地震および逆津波地震の分布(第2報)
12. 渡邊偉夫
津波地震・逆津波地震の立場から見た2005年8月16日の宮城県沖地震
13. 宍倉正展・Cristian Youlton・澤井祐紀
1960年チリ地震に伴う余効変動 ― 過去45年間の上下変動量 ―
14. 石辺岳男・島崎邦彦
プレート間地震の活動から見た固有地震モデル
15. 中西一郎
宝永地震(1707)の震源域について
16. 伊藤純一・都司嘉宣
関東地方沿岸の「謎の津波」― 慶長(1605)と延宝(1677)の房総沖津波の新史料
17. 都司嘉宣・行谷佑一・伊藤純一
歴史上に起きた三陸沖、および宮城県沖地震の震度・津波浸水高分布の特徴
18. 井若和久・田邊 晋・大谷 寛・上月康則・村上仁士
田井家「震潮記」にみる徳島県宍喰の地震・津波について〜 1854年安政南海地震を対象に 〜
19. 羽鳥徳太郎
宮城県沖津波による伝播の屈折効果
20. 羽鳥徳太郎
南千島〜北海道東部間の歴史津波の規模と波源域
21. 竹内 仁・藤良太郎・三村信男・今村文彦・佐竹健治・都司嘉宣・宝地兼次・松浦健郎
延宝房総沖地震津波の千葉県沿岸〜福島県沿岸での痕跡高調査
22. 原口 強・呉屋健一・今泉俊文
岩手県大船渡市碁石浜の津波堆積物
18:30〜21:00 懇親会
会場:大船渡プラザホテル2階「鳳凰の間」
参加登録:定員に余裕がある場合に限り、研究発表会の会場前で受け付けます。
参加費は5,000円です。
9月16日(土)研究発表会2日目・公開講演会・総会
09:15〜12:00 研究発表会 座長:白石睦弥・諸井孝文
23. 松岡祐也
文禄五年伏見地震での伏見城下武家地の被害状況
24. 河内一男
寛文越後西蒲原の地震について
25. 西山昭仁
元禄地震(1703)における江戸での震災対応
26. 諸井孝文・武村雅之
1923年関東地震における人的被害 ― 旧東京市と旧横浜市 ―
27. 北原糸子
災害写真 ―19世紀末から20世紀へ
28. 山本尚明
瀬戸内海における自治体の津波危険度に関する考え方およびその対応について― 香川県の場合 ―
29. 林 能成・木村玲欧
1945年三河地震における前震および余震対策の避難
30. 木村玲欧・林 能成
インタビュー調査から明らかになった被害者心理と行動パターン― 災害発生後1000時間 すまいとくらしの再建 ―
31. 林 信太郎・赤塚 綾・伊藤英之
火山警戒避難のゲーミングシミュレーション「リブラ2 ― ありす火山の噴火」
32. 山下文男
盛岡気象台と宮古測候所の防災啓蒙資料(1957)『津波対策いろはかるた』について
33. 安藤雅孝・Irwan Melano・木股文昭・奥田 隆・ジョグジャカルタ地震観測グループ
2006年インドネシア・ジョグジャカルタ地震のメカニズムと歴史地震
12:00〜13:00 昼休み
13:00〜16:00 公開フォーラム【三陸の津波と防災】
会場:大船渡プラザホテル2階「飛翔の間」
参加:どなたでも、ご参加いただけます
コーディネーター:伊藤和明(防災情報機構会長)
プログラム:
1. 今村文彦 「2004年12月26日インド洋津波の被害と教訓」
2. 佐藤健一 「津波警報発令時の住民の早期避難の問題点
― 平成15年5月26日宮城県沖地震の気仙沼での経験をふまえて ―」
3. 都司嘉宣 「江戸時代までの三陸・遠地津波事例を考慮した大船渡市の津波対策」
4. 山下文男 「明治と昭和,三陸津波の歴史的な教訓」
引き続いて公開討論
16:30〜18:00 歴史地震研究会総会 於:同「飛翔の間」
会員の皆様は、ご出席下さい。
会場:大船渡プラザホテル2階「飛翔の間」
議題:
・役員の選出
・事業経過および決算報告
・事業計画および予算
・その他
9月17日(日)野外見学会
08:30集合:大船渡プラザホテル玄関前、15:30解散:JR一ノ関駅東口
参加登録:定員に余裕がある場合のみ、研究発表会の会場前で受け付けます。
参加費は1,000円です。
見学箇所(予定):
洞雲寺、綾里水合、合足、赤崎公園、丸森
大船渡市周辺における明治29年(1896年)と昭和8年(1933年)の二度の三陸地震津波の現場をめぐります。詳細は、見学会参加者に配布される資料集をご覧下さい。
[注 記]
1.大船渡プラザホテルへの交通手段:
・一関から:JR大船渡線で約2時間半(7本/日)、バスで約2時間10分(12本/日)
・ 仙台から:バスで約3時間半(4本/日;仙台の乗り場は分かりにくいのでご注意ください)
・ 一関には東北新幹線「やまびこ」「はやて」が停車します。
・ 関西以西や北海道方面からは仙台空港発着の飛行機が就航しています。
大船渡プラザホテルはJR大船渡駅から徒歩5分です。
2.宿泊について
会場である大船渡プラザホテル(〒022-0002大船渡市大船渡字茶屋前34-5,TEL0192-26−3131,メールplaza★manbo.co.jp
(★を@に変えて送ってください))の宿泊が便利です。宿泊希望の方は各自でご予約ください。なお予約の際には歴史地震研究会参加とお伝えください。宿泊料金はシングル1泊約6800〜7800円です。
なお,最新の情報を随時このページ上にてお知らせする予定です.